もしも保険がなかったら

生命保険のお話

別に保険の必要性を説く記事ではないのですが、もしこの世界に保険がなかったら、どうなるかということを想像してみたいと思います。私も別に商談の際に保険の必要性を説くわけではありませんし、保険が必要かどうかはお客さんの価値判断にゆだねればいいと思っているタイプの人間ですので、こういう話を商談でするわけではありませんが。

さて、保険がこの世界になかったら…どうでしょう。まず、自動車って怖くて乗れません。万が一人を轢いて死亡させてしまった場合、億単位の賠償の可能性だってあるわけですが、個人で賠償することが到底私には出来ないので、車の運転は無理ですね。

そして、簡単に病気出来ません。健康保険がないので、全額自己負担になります。がんにでもなろうものなら、それこそ一か月に50万前後(それ以上の可能性もありますね)の出費を強いられるわけです。そうすると、例えば冬の乾燥する時期なんて風邪をうつされるのが怖くておちおち外出すら出来ないでしょう。

飲食店だって、怖くて開業できません。もし食中毒でも出そうものなら、責任賠償保険がないのでその人に対する賠償だって自己負担でしないといけないわけです。病院に行ってもらおうにも、健康保険すらありませんから全額自己負担です。それも一人だけ食中毒になる、なんてこともないでしょうから、複数人に対する責任を負うことになるわけです。

一家の大黒柱が死亡してしまえば、その家族の家計を支える収入が途絶えてしまいます。遺族年金を基に生活するなんて、ごはんを食べるのに精いっぱいで何も出来ませんね。そもそも遺族年金も一種の保険だから、それすらないから残された家族が努力してねって話ですが。

他にも、「保険がなければ論」なんていろいろ出てくると思いますが、私たちが普段積極的な経済活動を行っているのもリスクをある程度保険会社に移転しているからである、というのが前提にあるんですよね。もちろん、「今から車に乗るけど、万が一事故を起こしてしまっても保険会社がリスクをある程度補填してくれるから安心だ」なんて毎回思うこともないでしょう。「外出するけど、もし人に風邪をうつされても健康保険があるから3割の自己負担で済むし、大丈夫だ」とも思わないでしょう(募集人の私ですらそんな意識しません笑)。

保険って、そういう自分の生命活動や経済活動に関するリスクを移転する側面を備えているのですが、みんな毛嫌いするのってなんでですかね?

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