私は、保険契約の見直しの際に定期保険は収入保障保険を提案することが多いです。そもそも定期保険が必要なご家庭は、「自立前の子供がいる世帯」という設計思想でお話しますが、子供が自立するまでの生活費は収入保障保険で賄うのが合理的と案内するからです。
逆に、子供の教育費についてはどうでしょうか。稀に、子供の教育費を収入保障保険でカバーしようとする方がいらっしゃいますが、私はどちらかというと反対派です。
〈収入保障保険の考え方〉
これは確かに図の通りですが、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学、それぞれが1年にかかる費用が同じであれば成り立ちます。しかし、小学校時代にかかる1年の学費と、大学1年間の学費って同じでしょうか。ブロック単位でみると説得力はありますが、実質を考えると私としては適当とは思えないのですよ。
子供を育てるための生活費は、逆にほぼ一定ではありますから、収入保障保険が生活費を補填するために使われるケースについては私は同意見です。子供の教育費については、何があっても〇万円準備してあげたい、と考えて10年~20年払いの終身保険や変額保険で案内してあげてもよいのではないでしょうかね(10年の変額保険は反対ですが)。
これはそれぞれ募集人やFP個人の設計思想によって変わるものですから、あくまで私の考えです。いろんな意見を聞いたうえで、最後に決めるのはあなた次第です。きちんと検討したうえで、決めると宜しいと思いますよ。
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