保険屋のポジション

生命保険のお話

日本だと、保険のセールスって敬遠されがちです。それは、日本の漢字系生保会社が、戦争で夫を亡くした未亡人を大量採用して強引なセールスに駆り出したから、ということですね。よって、日本の保険屋って、煙たく思われたり嫌われたり、世間的な職業イメージはそんなに良くないと言われます。

これが、アメリカだとどうでしょうか。実は、アメリカの保険屋さんのポジションって凄く高いんですよね。ライフステージが変わるたびに見直しが必要となるんで、担当者として常にそばにいてほしい人として捉えられているんです。医者、弁護士に次ぐ3番目のポジションを獲得しているんですね。

本来の保険屋って、保険だけではなくライフプランニングのプロフェッショナルであるわけで、それがアメリカでは当然と思われているからこそ保険屋のポジションは高いわけです。しかし、日本の生保のおばちゃんは保険を「売るだけ」。中には、「子供おるんやから、これ入っとき!」とか言って判子を押させるようなセールスまであるようですね。

そんな強引なセールスをするから嫌われる。当たり前といえば当たり前で、おかげでまともな募集人から乗り換えさせられ、他の募集人の飯のタネになるわけですが。この前お会いした太陽生命から加入している方なんか、死亡保障は定期保険なのに、医療保険は終身と定期あわせて9個も入れさせられてましたよ(そのあとも医療保険の追加提案があったらしい)。

募集人本位の、全くお客さんの役に立たない商品提案をする募集人は登録資格を剥奪されるべきと常々思っています。お客さんにとって、何が一番良い設計か考えて提案していくのが本来の募集人なのに、それを出来ない保険屋とその設計自体出来ない保険会社はつぶれてしかるべきです。

そう思いつつ、カフェの隣の席で、漢字系生保のおばちゃんが「これ入っておくと良いですよ」とか言って商談しているのを見ると、私のようなまともな募集人にとって、「また乗り換えさせられるべきどうしようもない契約を広めている」と思うわけです。そんな商品ばかり扱ってたら、地獄に落ちるよ。

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