生命保険契約者保護機構について

生命保険のお話

ここ一週間で、シリコンバレー銀行の破綻から始まりシグニチャー銀行やシルバーゲート銀行の破綻もあることから、生命保険会社が潰れたときってどうなるの?という疑問を持たれている方も一定数いらっしゃるかと思います。

生命保険契約者保護機構というものがあるので、引受保険会社が万が一破綻しても、その会社の契約というのは同機構に引き継がれますので、自分の保険が全く無くなってしまう、ということはありません。そして、引き継がれるといっても同じ内容で引き継がれることはなく、責任準備金の90%までを補償する形で引き継がれます。

さらに、少し専門的な話をすると予定利率というものが、引き下げられる可能性があるので保障額や解約返戻金、満期金などが以前の契約より下回ることになります。特に、昔の契約というのは予定利率が高いお宝保険というものもありますので、そのお宝保険の会社が破綻してしまった場合、保障額や解約返戻金は大幅に変わってくることが想定されます。

日本の保険会社の破綻の例で言うと、共栄生命が挙げられると思うのですが、現在はジブラルタ生命が承継会社として活動してますね。ジブラルタ生命は、AIGスター生命やAIGエジソン生命も吸収しているので、昔からの保険契約というものがたくさんあります。そして旧共栄生命の保険契約の問い合わせで、「聞いていた話と全然違う!」なんてクレームは普通にあるわけです。

実は、責任準備金の90%が補償されると言って「90%ならまぁいいか」となるお客さんが多いのですけど、更には予定利率の変更などもあって、実質的に補償されるのってかなり小さくなるのですよね。それでも、全くなくなるよりかはマシですが、おそらく多くの募集人は90%も補償されますから安心してください、なんて言うけど、実はかなり酷い話なのです。

そう考えると、最近ネット保険がたくさん出てきて「安くてこの金額!この保障額!」なんて広告を打っていますけど、その保険会社って何年も先に存続しているのかなぁ、なんて不安に思うんですよ。そこから結局破綻しても、「そりゃそうだよな」という感覚だし、所詮安さ(実質比較してもそこまで安いわけではないが)を売りにしている会社に任せた自分が悪い、ということになるんですけど、それでもネット保険に任せたいですかね。私は、大手に任せたいですけどね。日本の漢字系生保は嫌ですけど。

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