生命保険を損得で考える人が一定数必ずいるのですが(総支払額に対して戻ってくる金額が、とか、NISAと比べて増える増えない問題とか、損得で考える範囲も人によってさまざまです)、実際多くの方にとって、医療保険などは「損」でしょうね。損益分岐点の計算とか細かい計算は省きますが、多くの方は医療保険に200万円ちょっとの金額を払うと思いますが、それでいて入院給付金などで貰えるお金は200万円以上ある人は少数でしょうから(そんな病気がちになりたくないし)、まぁ損だよねと言われても、損する人が多いでしょうね、とは言います。
損得で考えるなら、保険の要否も含めてAIにでも判断してもらえばいいのでは、と思いますが、自分の感情や価値観を重視してほしいのです。医療保険はまぁ損するかもしれませんけど(大体損得で考える人は医療保険を例に出しますが何故なんでしょうね?)、死亡保障はどうでしょう。お子様が生まれたばかりのご家庭だと、多くの方が3,000万円とかそれより大きい保障を持たれていると思います(きちんと設計していれば、ね)。それこそ、死んだら本人には何も入りませんが(そもそも受取人に設定)、ご家族は経済的にはかなり助かる思いをするはずです。
医療保険だって、今やがんの自由診療の薬代が出る保険もありますから、例えば分子標的薬なんて自由診療の薬を毎月100万円自己負担で使用せずに済むわけで、精神的にも経済的にも治療に積極的になれる人もいるはずです。
保険を損得で考える人は感情が抜けていると思いますが、保険というのは「確率的に発生するのは低いが、生じた場合に大きな経済的損失が生じる場合に、その経済的損失を補填する機能」を有するものです。その性質を考えたうえで、その事態が生じた場合に、「なんとかしてあげたい」「何が起こっても守ってあげたい」という感情で検討するものなのです。損得で考えれば「死ななかったので損した」ですが、「保険に入ってたけど、無事でよかった」と思えばいいのですよ。そんな損得みたいなケチくさい感情を持ち出すなら、入らなくていいと思いますけどね。私自身、そんなケチくさい人をお客さんにしたいと全く思いませんし、勝手に言ってれば?です。
保険不要論含め、こういうのは情報ビジネスみたいな感じでSNSやYouTubeにあげられますから、余計敏感になっている人がいるんでしょうね。そもそも、専門的な生命保険募集人がいてその仕事がまだまだなくならない以上、一概に「保険は不要だ」なんて言えないと思いますよ。
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