金融機関に勤めている方なら誰しも知っていることではあるものの、一般の方にはあまり知られていないものというのは確かに存在します。その1つが、「72の法則」ではないでしょうか。
「72の法則」というのは、72を金利で割ると資産が2倍になる年数が分かる、というもの。例えば、金利6%で100万円を預ければ、72÷6=12なので、12年で200万円になる、ということです。もちろん、毎年積み立てていく場合には、終価係数といった特別な数字を使う必要があるのですが、そのあたりはライフプランニングの分野なので、今回は省略します。
生命保険には外貨建ての一時払いというものがあり、外国債券で運用すると金利が日本の銀行に預けた場合の何千倍も違います(月によって金利は変動しますので、一概に〇%とは表現できませんが)。去年から今年にかけて、その金利が凄く上がっている。去年はよく外貨建ての一時払いが売れたものです。
その際、72の法則について説明するのですが、お客さんは全員ご存知ではありませんでした。日本の金融教育が遅れている、というのは昨今言われることですが、NISAやiDecoの話くらいは広まっていても結局「ドルコスト平均法」の話も知らないくらいですので、根付くのはもっと先の話なんでしょうね。
コメント