去年からの急激な円安ドル高に伴い、多くの商品が値上げされ、電気料金などの公共料金も値上げの波にさらされています。値上げも少し落ち着いてきたかなと思ったものの、すべてがジリジリと値上げされているんですよね。この前、コンビニでおにぎりを買おうとしたら、シーチキンが130円になっていて驚きました。100円で食べれる美味しいおにぎり代表だったのに(個人的な主観です)。
日本は「失われた30年」というデフレを経験してきました。日本の食料自給率は38%ですし、エネルギー自給率は11%ですから、輸入物価の変動によって大きな影響を受けることは間違いないわけです。それに加えて、人口が減少に転じ、労働力の供給も減るわけですから、なぜ今までインフレが進まなかったのかを考えなければなりません。
そこで目を当てるべきは、「海外労働力の供給」になります。特に中国や東南アジアの安い労働力を日本の企業が贅沢に活かすことができたため、インフレを抑え込むことに成功してきたと評価されます。
では、ここで考えるべきは、今後のインフレ動向についてです。日本で起きている人口減少に関しては、既に中国でも減少に転じています。インドが中国の人口を抜いてとうとう世界一位になった、というニュースは耳に新しいと思いますが、中国でも将来労働力の供給不足が起こることが懸念されるわけで、日本は新たな海外労働力の供給を期待することが難しくなる局面に立たされるわけです。
中国が日本の人口の10倍であることを考えると、マーケットの規模的に東南アジアの労働力は今後日本ではなく、中国に目を向けることが想定されるわけで、日本の労働力についてはいよいよ不足が激しくなることが想像されます。将来の介護についても、東南アジアが供給してくれるかもしれない介護士の方々も、同様に中国に移るでしょう。なので、将来日本が直面する課題は、「インフレ介護」だと想定されるわけです。ここはもっと勉強しないといけませんね。
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