保険と投資の関係性

お金の話

何回か触れたこともあると思うんですが…相変わらず奇妙な意見を聞くので、ここにきちんと記しておこうと思います。まず、保険で投資、というのはその側面が副次的にあるだけで、投資は投資として行うのが正しい認識なわけです。

人生には様々なリスクが存在するのですが、なかなか顕在化することはありません。例えば、明日もし事故で死亡した場合、家族の生活費や子供の養育費は誰が面倒をみるのか、そもそもみれないのか、もありますし、健康診断で癌と診断された場合、その治療費は貯蓄で賄えるのか、今後の生活に支障をきたさないのか、などです。

そういったリスクをどこまで備えるか、をきちんと考えた上で生活防衛費という概念を検討し、そこから余剰資金や生活費の一部を投資に充て、将来に備える、という筋道を辿るのが安心でしょう。それを、まずは投資だよ!と考えるのは自分の人生設計上、ギャンブルになる可能性が高いと思いませんか。

もちろん、自分が明日死ぬかもしれない、などと考えて行動することはありませんよね。極めて発生可能性が低いリスクにどこまで対処しておくか、それを考えることなく「無事に過ごせたときに将来の貯金が心配だから投資をしておこう」という対策だけしていると、その前提として置いている「ずーっと健康で無事に過ごせる状態」でなくなったときに、人生設計が破綻してしまうのです。

とすると、投資と保険の資金バランスを考え、不測の事態が発生しても大丈夫、何もなくても大丈夫なようにするのが理想なわけです。それを、きっと何もないから投資!とか、変なYouTuberの投稿に影響されて、「投資しなきゃ!」とか単純に考えるだけなら、それこそ浅はかと言えるわけですが…皆さんの周りに、同様な人がいないことを祈ります。

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