信頼できる保険屋の判断基準

生命保険のお話

初回の投稿で、保険屋さんが信頼していいかどうかは、独立系FPや非店舗型代理店の人間がいいだろうということを書きました。この考えは大まかには当たっていると思っています。一社専属で営業している人や、店舗型の募集人というのは、割と自分の成績のために(他に適した商品があるにも関わらず)巧みなトークで勧めた商品を買わせようとする傾向があるので。

この前、知人よりこんな判断基準もあるということを聞いて、「それは確かに納得だ!」と思ったので、紹介したいと思います。それはズバリ、「担当者自身が加入している保険の中身を見せてもらうこと」。中身を見せてもらう、というのは保険証券を見せてもらう、ということ。「〇〇さんはどんな保険に入られているんですか?」と聞いてみてください。これは効きそうですね!

保険について語られるときに、必ず募集人にも「設計思想」というものがあります。私にも、もちろんありますし、お客さんにも凄く納得してもらっています。私の「設計思想」は、保険に詳しくない人でも分かりやすく、シンプルで無駄なし。更新型の保険に加入されている人からすると、なぜ今までこんな保険に加入していたのか、大きく後悔するレベルで明瞭簡潔です。さて、では私がお客さんに保険提案をするとして、「では以倉さんはどんな保険に入られているんですか?」と聞かれた場合、すぐに証券をお見せできる自信があります。これって、募集人なら当たり前のことであるはずなんですけど、実際はそれが出来る募集人って凄く少ないと思います。

私は、半年ほど外資系の生命保険会社で一社専属の募集人として保険の基礎知識などを勉強していました。その会社はドル建て終身保険を販売の中心と置いていたわけですが、その会社の募集人に自身が加入している保険内容をこっそり教えてもらうと、「実はA社の変額保険に加入している」「医療保険はN社にしている」という風に、一部だけ自社で加入しておいて、他社にいい商品があれば自分で選んでそれに加入している人が多かったです。もうね、そんなもんなんです。お前ら、よくそれで自社の商品を売れるな。恥ずかしくないのか、と。

私が半年でその外資系生保を離職したのは、完全にその会社で保険を売り続けることがお客さんの為にならない、もっとお客さんの為になるいいものは存在する、と思ったからです。そして、複数の会社の商品を扱うことの出来る乗合代理店に移籍することを決意したのです。あなたの生命保険の担当者は、本当にあなたの為を思って提案してくれましたか?一度聞いてみてはいかがですか?「あなたの証券を見せてください」と。誠実な担当者なら、「ハイ、これです」とスッと出てきます。話している内容と証券の内容が一致しているなら、もう十分に信用出来ると判断してよいでしょう。逆に、誤魔化そうとしたり、隠そうとする担当者はダメですね。自分の成績のために無駄なものまで売りつけている可能性が高いです。

生命保険業界には、腐ったレタスを1,000円で買わせようとする輩がたくさん存在します。逆に、新鮮なレタスを100円で提案してくれる募集人もいます。腐ったレタスを売る人って、少数派だと思いますか?実は全然そんなことないんです。むしろ、新鮮なレタスを100円で売ってくれる人のほうが、少数派と言って差し支えないと思いますよ。なので、目の前で保険提案がされたら、この記事のことを思い出して、「あなたの証券を見せてください」と一言、言ってくださいね。

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