でもそれって恥ずかしくない?

生命保険のお話

去年、アポを取るときに思った話です。転職したので、一度保険の話を聞いてください、と今思えば絶対に言いたくないセリフを使ってアポをとっていたんですが(それでも聞いてくださる方は結構いました。ありがたい)、断る人の中で、何人かいたのが、

「親がかけてくれているから、自分でかけなくていいかな」

と言う断り文句でした。別に他に断る理由があるならそれを言ってくれてかまわなかったのですが、そう言われると「え、あなた結婚して家族いるよね?え、30代にもなって、まだ親にかけてもらっているの?」という疑問が浮かんできます。別に口に出しはしませんが、本気でそう思っているなら、恥ずかしいと思わないのか、今の個人の感覚ってそんなものなのでしょうか。

私個人の話で恐縮ですが、私は自分自身に2,000万円の保険をかけています。これは、何もなかったら老後生活の資金として解約時に受け取ることが出来るもので、何かあっても親に2,000万円渡せるものです。なぜこの保険に加入したかですが、私自身、大学から東京に出させてもらい、仕送りを貰いつつ生活していたので、何かあったときには、せめて東京に出ることになった分の費用くらいは返したいという気持ちです。東京には院も含めて7年いたので、2,000万円はかかっています…

私の場合は少し特殊かもしれません。ここは価値観が見え隠れするところなので、その個人の価値観を否定することもしません。ただ、親に感謝している人からすると、そのような人って凄く奇妙なんですよね。また、「もし俺が死んでも、嫁が働くしなんとかなるやろ」という人も同様です。というか、こっちのほうが質が悪い気がしますが。ちょっと無責任過ぎて、結婚して子供を産むような人ではないんじゃないかな、と思ったりしたこともあります。でも、この仕事をしていると色んな価値観に巡り合えるので、そういった点では凄く魅力的な仕事なんですけどね。

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