先日、お客さんに会いに兵庫まで行ってきました。そこで、若い男性の保険の相談を、両親同席の上で受けることになりました。すでに男性は10年、日本の漢字系生保会社で加入していて、お母さんが見直しをした方が良いと判断してくれたようです。その際、保険証券を見せてもらったのですが、「あぁ、これは見直さないと大変な損になるな…」という感想がすぐ出てきました。もちろん、お客さんの手前では気分を害されてもいけないので黙るのですが、見てる途中でお母さんが「これ、営業の人の成績になる契約になってるよね」と…
「お母さん、よくご存知ですね?正直、今のライフステージに適した設計とは思えません」と言うと、私も保険会社に勤めていたから分かります、だそうです。なるほど、道理で話の途中で鋭いことを聞いてくるな、と思っていました。しかし、逆に元生命保険募集人のお母さんがいると話はスムーズに。まだお若く独身ですので…ということで、変額保険や就業不能の提案も、お母さんが喜んでくれました笑。
問題は、なぜこの更新型の保険に加入してしまったか、ですね。本当に何もわからないまま、お父さんが息子に、自分の契約に似た形で契約してしまったそうです。10年前ならまだ一社専属がまだまだ活躍していた時代ですが、だとしても本人の希望を無視して、募集人の成績重視の保障を提案するなんて募集人の風上にも置けません。
以前にも少し言及しましたが、生命保険という商品は、募集人とお客さんの間で情報格差の溝が非常に深い商品なんです。だからこそ、お客さんのために真摯に設計しないといけないのに、募集人の成績重視での提案が多いこと多いこと。少なくとも、日本の漢字系生保でまともな提案を見たことは私は一度もありません。生保レディの設計思想って会社の都合に押し付けられたものなのか、全然理屈が通っていないんですよね。
まぁ、そんな保険が駆逐されていくのは時代の隆盛と同じです。トータルで2,000万円、得する情報を提供したら、凄く喜んでくれました。このままだと生命保険で2,000万円もの大損をするところだったけど、全部、乗り換えさせてあげるからね。何かあっても、何もなくても、生命保険で損なんてしなくていいので。適切な設計でご案内差し上げますよ。
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