夕食をとりつつテレビのニュースを見ていたところ、JA共済が新規で3,000万円の死亡保障に加入してもらうためにあの手この手で勧誘している報道がされていました。その際出てきたワードが「解約新規」。今の契約を解約して、その解約返戻金を基に新しい保険に切り替えてもらう、というものです。
これは一般的に「転換」と呼ばれる、古くから保険会社が保険会社のために行ってきた手法です。日本の漢字系生命保険会社が今でも行っている、悪質な手法ですが、これがJA共済でも行われていることに驚きました。この転換という手法、契約者にメリットがほとんどありません。以前の契約の解約返戻金が元手としてあるため、「見た目の保険料」は安くなります。ただ、それだけ。年齢条件も上がる=実質的な保険料も上がります。健全な保険会社ならまず行いません。
私が「転換」を案内するのは本当に1パターンのみです。すなわち、案内している変額保険が満期を迎えた際に、一部を終身保険で残しておいて(この部分が転換)、残りは解約返戻金として今後の生活費として充てましょう、というものです。これが有期変額保険の正しい使い方と思っています。
何度か書いていますが、保険はお客さんと募集人の間の情報格差があまりにも大きい商材です。それを利用して、「よく分からないが、保険屋さんのいう通りにしたほうが良いのだろう」と思って信用してOKしてしまうと、知らぬ間に大損!してしまうのです。良い信頼関係を築いていると思っても、結局は一人のお客さんとしか見られていないことだって多々あるのです。大損しないように保険設計されている方って、まだまだ世の中に多いのですが、皆さんは本当に今の担当者で大丈夫ですかね。
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