よく生命保険を考える際に、「ライフプランを考えて設計しましょう」という言葉を投げかけることがあると思います。さて、ライフプランを考える、ということは実際にどういうことでしょうか。
現在の収入をもとに、家族構成、現在の支出額、老後の必要額を物価上昇指数などを考慮しつつ、その人に見合った保険を設計したいという気持ちは分かります。が、それって意味あるの?って言いたくなります。なぜって、将来のことなんて凡そ分からないからです。
例えば、転職して収入が変われば生活も変わります。子供が新しく生まれればその分の保障も追加しないといけない。子供の額だって、公立に行くか私立に行くか分からない段階から決めて算出する。物価上昇指数なんて分からないのに老後の必要額なんてぴったり算出出来ますかね?
すなわち、保険設計というのはあくまで「現在の基準」を基に設計しなければならない、ということになります。そして、「今の生活だったらこの設計で大丈夫です。但し、ライフスタイルが変わることがあれば、見直さないといけない」とはっきり言ってくれる募集人を選定しなければならない。ところが、募集人は会社から「ライフプランを立ててその人の保険を設計してあげなさい」ということしか言わないものだから、そういうふうに言い切ってくれる募集人はほぼいないのが現状です。
保険設計だって、「無駄のない設計」「ライフステージの変化に応じて保険料が変わる設計」を提案してくれる募集人が親切です。それを、更新型で何の根拠もなく「このくらいの保障が必要ですよ」と言ってくる募集人なんて悪の中の悪です。保険会社の儲けになるような保険を売ってくるのは、要注意ですよ。
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