数年前からBitCoinのニュースが話題になっていますが、結局暴落したし、最近では暗号資産の交換業大手の「FTXトレーディング」が破産するなど、仮想通貨を資産として持つ危険性が浮き彫りになってきたなと思います。一方で、ここ数日BitCoinが急騰するなど「まだ仮想通貨で取引を試みている人」がいるのも驚きです。
仮想通貨の騰落は為替や株価よりも物凄くハイリスクですが、上手く活用すれば大きな財産を得ることが出来るので、ギャンブル性向が強い人には魅力的にうつるのでしょう。そこで、今回は日本人は投資に不向きな性格をしていると言われることについて、少し考えてみたいと思います。
投資の基本は、「安く買って高く売る」です。当然のことなので、何言ってんだ?と思われるかもしれませんが、実はこれが凄く難しいのです。だって、「安い」ということは人気のないものだから、これから値上がりするのか不安ですものね。果たして投資対象として買ってよいのか、躊躇われることだと思います。しかし、その物の値段が上がってくると、一転して「買うべきだ」と考えてしまう。しかしブームが一過性のものだと、時期が来れば値下がりして安くなる。そうすると、「これ以上損はしたくないから、今のうちに売ってしまおう」となってしまう。これが日本人の性格だ、と言われています。
よって、日本人は「高値で買って安くなってしまったら手放す」という、投資の基本と真反対な性格をしているということです。その根底として、投資で「損をしたくない」「バカを見たくない」という価値観が潜んでいるように思えます。
そのような事態に陥らないためには、投資で「絶対に儲けてやる」「みんなを見返してやる」くらいの根性が必要なのかもしれませんね。儲けるぞ!と意気込んでいる人は、例えば株では「何が成長株なのか。PER率は?自己資本比率は?」などと調べて自分なりの合理的決断を下すものです。それが結果外れていても、反省材料として次の投資には活きてくるのです。これが、「周りが買っているからまだ伸びる」などと「みんなで前に倣え」していては、大きく儲けることは出来ませんよね。
このような決断が出来るか自信がなければ、投資信託で毎月決まった金額を運用に回せばよいのですが、悲しいことに日本人の金融リテラシーは先進国最低レベルなので、それすら及びつかず、全くお金が増えない「銀行への貯金」に置いたままなのです。銀行への貯金ということは、インフレが進む中では相対的に資産が減少することを意味するのですが、それもきちんと理解している人がどれだけいるのか。自分の身は自分で守らないと。政府は守ってくれない時代に突入するのにね。
さて、以上を受けた上でタイトル通り今BitCoinが高騰中なんですけど、「買い」だと思いますか?
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