家計の出費の見直しをしていると、月の出費がかなり大きな方もいらっしゃいます。生活レベルってなかなか落とすことが出来ないとは言われていますが、それはちょっと使いすぎでは…と苦言を呈したくなることもあるのも事実です。
家計を見直しする際、携帯電話料金などの固定費の削減はもちろんですが、貯蓄するお金の用途にまで踏み込んで考えます。毎月5万円を貯金しています、という人に会うと「何のために貯金をしているのか」を考えて欲しいのです。
お金の貯蓄目的は「短期・中期・長期」の場合分けができます。短期は、近々欲しいものができたときに貯めておくお金、中期は車のローンや住宅の頭金などのお金、長期は老後生活資金です。そして、短期や中期は現金で準備しておくのが望ましいのですが、長期のお金を現金で貯めておくと「非効率的」です。
でも、多くの人って、漫然と「貯めておかなきゃ」という意識で銀行に預けたままにしているんですよね。日本の現金主義は根強く、アメリカだと貯蓄と投資は使い分けている方がほとんどです。積極的にお金を増やしている日本人って、まだまだ割合的には少ないのですよ。
これは、日本の金融教育が遅れているのが原因です。アメリカでは、小学校からお金の勉強をしますからね。なので、アメリカは資産運用の仕方が上手と言われています。
最近びっくりした話なんですけど、30代の息子娘のためにかけていた養老保険が満期を迎えるので、何か代替案となる保険はありますか?という60代のお母さんからお問合せをいただいたので、変額保険を提案する際、仕組み的には積立NISAと同じですよ、と伝えたところ、「積立NISAって何ですか?」と質問が飛んできたことです。あ、やはりまだまだ浸透していない世代もあるんだな、と思いました。
日本だとお金の問題ってデリケートに扱われがちですが、もう少しオープンに議論して考える機会を設けたほうが、政府的にもいいと思うんですが、まだまだ広告努力が足りないんですかねぇ。
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