Yahoo!ニュースをサーフィンしていたら、広告で生命保険会社のがん保険が出てきました。広告の文字は、「がんと診断されたら毎年100万円が一生涯」という謳い文句。私がこれを見た瞬間の感想は、「え?そんな保険あるの?ぜひ入りたい!だって、がんと診断されたら一生涯、1年1回100万円入ってくるんでしょ?」でした。
もちろんそんな甘い話はなく、がんが体内に残っているうちは100万円が年に1回受け取れる、というものです。40歳でがんに罹ったら、80歳まで生きるとして4,000万円もらえるのかーとか皮算用をしていたのですが(私は皮算用が好きです。笑)、残念ですね。でも、これっておかしいと思いませんか?「一生涯」なんて言葉、嘘じゃないですか。これ、虚偽広告や誇大広告の類に該当すると思うんですけど、金融庁はどう思うの?
これに限ったことではなく、保険会社の売り文句って実はかなりセコいんですよね。「使わなかった保険料が全額戻ってくる」と謳っている医療保険だって、主契約部分が返ってくるだけで、保険料免除特則や先進医療特約など付加された各種特約の料金は返還されません。そうやって、消費者の誤認を誘発して興味を持たせ、問い合わせまで持ってくるんですから、これはちょっとした詐欺ですよ。
更にタチが悪ければ、募集人もそのように誤解しているために、説明すら誤っているパターンまでありますからね。後からお客さんから指摘があって、「え?違うの?」なんて慌てる事態に陥ることも見てきましたよ。保険って種類は3種類しかないのでシンプルに考えれば選択を間違えることはないのに、保険会社のほうがややこしくしちゃってるんだよな〜。でも、普通に商品研究すれば分かることを怠った募集人が悪いんでしょうね。商品研究しない募集人って結構いるんですけど…商品知らない人から、モノを買いたいと思いますか…?
追伸)「毎年100万円が一生涯」ってもしかして「がんと診断されている限り、年に1回100万円もらえる権利が、一生涯保障されていますよ!」ってことかな?じゃあそう書けばいいのに、誤認誘発広告ですね。
コメント