医療保険不要論について

生命保険のお話

たまにですが、ちょっと勉強したことのある人で、「日本の健康保険は凄く優れているから、医療保険は要らないよ」っていう人がいます。

私自身も、高額療養費制度もあるし、医療費が高くなるのは健康保険の対象外である治療や、同じく対象外の先進医療を受けなければならないときという認識だったんですが、調べれば調べるほどそうとも言えないかな、と思い始めたので、少し記しておこうと思います。

まず、国民皆保険の時代が始まったのが、1961年のことです。この制度のおかげで、新生児や乳児、高齢者の受診が増えて、現役世代も安心して働くことが出来るようになったので、日本は高度経済成長を迎えることができた、と評価されることもあるそうです。

国民健康保険は本当に素晴らしくできていて、世界に誇るべき素晴らしい医療保険制度だと言われています。アメリカは凄く医療費が高いですよね。他国も、日本ほどの制度が整備されているのでしょうかね。なかなかないと思いますが(他国がどの程度医療に力を入れているのか、まだ勉強中です)。

当時は、70歳以上の高齢者は医療費が無料でした。しかし、現在ではその部分は改定され、2022年5月現在では、①一般所得者は1割負担、②現役並所得者は3割負担、とされています。2022年10月から、また改定されるそうです。さらに、個人的には目玉と思っている高額療養費制度ですが、その負担額も、徐々に増えています。例えばですが、月に100万円の治療費がかかったとして、その金額は、2002年78,685円→2003年79,890円→2006年87,430円と、国民の負担がどんどん増えていっています。しかも、2018年から、年収に応じて負担額が変わってくることになりました。

一番上の所得基準だと、結構な金額で、20万円台中盤後半を支払うことになります(正確には、252,600円+{(総医療費-842,000円)×1%}です)。

国民健康保険は、終身で保障されるものですが、年々負担額は上がる可能性があります。しかも、物価上昇は続いていますから、医療費それ自体も上がる。かといって、日本の賃金水準は上がっていない現状がありますから、「高額療養費制度もあるし、貯金してれば大丈夫、賄えるだろう」と果たして言い切ってよいものか、疑問に思います。

医療保険の分野は常に商品開発が盛んで、今や安くて良い医療保険もたくさん開発されているので、先進医療特約と、将来の安心感を買うために、保険料の安い若いうちに、医療保険に加入しておくのも、一つの案だと思います。私も医療保険不要論ですが、お守りとして入っていますので…調べてみて、若いうちに入っておいてよかった、と思っていますよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました