本日で、東日本大震災から12年を迎えました。2011年当時は、私は法科大学院に在学していて、2年生に進級する手前でした。東京で春休みを満喫していて、テニスサークルの朝練に行って疲れたので昼寝をしていたところ、衝撃的な長い揺れを感じた、それが東日本大震災でした。
マグニチュード9.0は日本周辺における観測史上最大、とにかく揺れが長かった(体感時間かもしれません)。東京の新築マンションに住んでいましたが、壁にひび割れが入るくらいの横揺れだったのです。その後の津波の衝撃映像は忘れません。また、交通機能がマヒしたため、大学の後輩を何名か迎え入れ、皆で過ごしたことも忘れないでしょうね。
当時は学生でしたが、生命保険業界に入ってこの震災による保険金給付がまだまだなされていない現実も知らされました。亡くなった方の中には、家族のために残したいお金を準備されている方も多くいたでしょう。それがきちんと伝わっていない現実は募集人としてとても悲しく思います。保険会社は、お客さんから保険料を毎月払ってもらう代わりに万が一の際には契約上のお金を支払うのが義務なのです。保険会社は支払わないといけないのに、それもさせてもらえない方が事実上いる。
実際、保険はお金の問題なのですが、「あの人が残してくれたお金」という属性を持つのは否めません。法律上の問題としてお金は動産として、流動性の高い性質のものとして扱われますが、保険金は違うのです。もはや特定物といって差し支えないのではないか、とも思っていますが、法律上の扱いはともかくとして、契約に乗せた想いが伝わるものなのです。
別にとりっぱぐれが損だから、という理由で請求してほしいわけではなく、契約者の想いを反故にされることのないよう、遺族の方に全ての保険金が行き渡るといいですね。
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